リピートトレール注文は、ドテンを繰り返しながら上下の波に乗って利益を取りに行く注文方式です。相場の動きにうまく乗れば大きな利益を叩き出すことは可能ですが、実際に運用すると損切りを連発するリスクもあります。
ここではリピートトレール注文のリスクと使い方について私の見解を紹介しますね。
目次
リピートトレールの特徴と使い方のイメージ
リピートトレールは、リアルタイム注文で新規に作った建玉に対して設定したトレール幅でマーケットの動きに追従していきます。
決済トレールが約定すると自動で新たなポジションを作ります。リピートトレールの理想的なイメージを図にすると下記のような流れになります。
トレンド相場時の理想的なリピートトレール
上昇トレンドの押し目で利食いを行い、同時に新規売り建玉で押し目の流れに乗ります。押し目から反転上昇したところで利食い、そして新たに新規買い建玉という流れを繰り返します。このようなイメージでリピートトレールが機能すると理想的です。
レンジ相場時の理想的なリピートトレール
今度はレンジ相場時のリピートトレールです。開始ポイントはリアルタイム注文でコントロールできるので、レンジの下値支持線(サポート)からリピートトレールを開始します。
価格が上値抵抗線(レジスタンス)まで到達して反落したところで利食い、そこから新規売りの建玉⇒利食いを繰り返します。
実際はこんなうまくいかない
トレンド相場でもレンジ相場でもうまくリピートトレールがハマれば爆益を生み出せますが、理想的なトレードができたら苦労はしませんよね。実際の為替相場はノイズばかりできれいに動くことはほとんどありません。
トレンドが出てもノイズはたくさんありますし、レンジ相場になればもっと訳の分からない価格の動きをします。
部分的には利食いができるかもしれませんが、為替相場のボラティリティが大きいことからほとんどの注文が損切りで終わると思います。
リピートトレールを途中で止めることは可能ですが、そのまま放置して寝て起きたら「損切り・往復ビンタのオンパレードだった!」なんてこともあり得ます。
損切りされない最適なトレール幅を見つければ良いのでは?と思われるかもしれませんが、答えのない聖杯探しと同じで、ちょうど良いパラメーターなんてものはこの世に存在しません。
あるタイミングではワークするかもしれませんが、マーケットの動きが変わったら途端に機能しなくなることもザラにあります。バックテストで最適なパラメーターを探しても過去の動きに合わせたものなので、カーブフィッティングで良い成績に見えるだけです。
リピートトレールのおすすめの使い方
トレードする時間軸を決める
まずは15分足や60分足といったトレードする時間軸を決める必要があります。なぜなら時間軸によって設定するトレール幅は異なるからです。
目安として15分足なら15pips、60分足なら30pipsくらいです。ただ為替相場はトレードする時間帯によってボラティリティが変わってくるので、トレール幅の設定値は「これがベスト!」と断言できません。
YJFX!側でバックテストの結果を公表してくれると、どのような場面でワークするのか参考になるのですが、残念ながらそのような情報は提供していません。
きれいなチャート形状で使う
最初に理想的なリピートトレールを紹介したように、チャート形状がきれいなところ・分かりやすい環境で使うとノイズで刈られづらくなります。例えば下記のようなチャートです。
停止したあとに再度リピートトレールを入れなおします。トレールは急上昇・急降下時に真価を発揮します。
実践でリピートトレールを検証してみる
マーケット環境に合わせてリピートトレールを活用すれば稼げるかどうかリアルマネーで検証してみたいと思います。検証が完了次第、この記事にアップします。
リピートトレールのメリット・デメリットまとめ
新規のリアルタイム注文はスリッページがあるため、トレール幅を決める際は不利にスリッページすること、スプレッドを加味して設定するようにしてください。
メリット
- 必要証拠金は新規に建てたポジションのみだから資金効率が良い
- 実現した利益・損失が把握できるので、どこで機能したのか、どのような場面で使えなかったのか検証できる
- 一方的に上昇・下降するマーケットで大きく稼げる
デメリット
- 損切り・往復ビンタを連発するリスクがあるため、安心して放置できない
- トラリピに対抗した客寄せパンダ感が否めないw
- 最適なトレール幅は存在しないため、使い方が難しい
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