目次
BitMEX早見表
特徴 | |
---|---|
レバレッジ | 最大100倍 |
銘柄数 | 8銘柄 |
口座開設 | 本人確認なしで取引可能 |
追証 | なし(ゼロカット) |
取引ツール | WEB+TradingView(トレーディングビュー) |
デモ口座 | あり |
日本語対応 | 完全対応 |
証拠金 | ビットコイン(BTC) |
取引手数料(無期限) | メイカー:-0.025% テイカー:+0.075% |
取引手数料(先物) | メイカー:-0.05% テイカー:+0.25% ※BTCは+0.075% |
スワップポイント | 8時間ごと |
取引方法 | 板形式 |
最小取引単位 | 0.0001(単位/BTC) |
セキュリティ | コールドウォレット/マルチシグ対応/二段階認証 |
サポート | 24時間サポート |
入出金手数料 | 無料 ※マイナー手数料あり |
BitMEXは追証なし・レバレッジ100倍が特徴の海外取引所ですが、しっかり日本語対応もしており日本人トレーダーから支持を得ている人気取引所です。
BitMEXは、香港のHDR Global Trading Limited社の完全子会社が運営する海外取引所です。(正式名称:Bitcoin Mercantile Exchange)
本人確認書類の提出は一切なく、メールアドレスと名前を登録すればすぐにウォレットを作れるので取引もその日に始めることができます。
BitMEXの特徴
面倒な本人確認登録は一切なし
BitMEXはメールアドレスと国籍を登録するだけですぐに取引を開始できます。国内取引所で開設しようとすると最低1週間はかかりますが、BitMEXなら面倒な本人確認手続きがないため、すぐに取引を開始できます。
ここから登録すると6ヵ月間手数料が10%OFFになります。
最大レバレッジ100倍
BitMEXの魅力は最大レバレッジ100倍でビットコイン取引ができる点です。アルトコインのイーサリアムは最大50倍、リップルは20倍となっており、銘柄ごとで最大レバレッジは異なります。
銘柄(通貨ペア)ごとのレバレッジは次のとおりです。
銘柄 | 単位 | レバレッジ |
---|---|---|
ビットコイン | BTC | 100倍 |
ビットコインキャッシュ | BCH | 20倍 |
イーサリアム | ETH | 50倍 |
カルダノ | ADA | 20倍 |
ライトコイン | LTC | 33.33倍 |
リップル | XRP | 20倍 |
EOS トークン | EOS | 20倍 |
トロン | TRX | 20倍 |
ただし、注意したいのがレバレッジの掛け過ぎによるロスカットです。例えば、100倍近くまでレバレッジを目一杯掛けた場合、清算価格(ロスカット)まで約50ドルくらいの値幅しかありません。
レバレッジを掛け過ぎると少しの値動きで全ての証拠金を飛ばすことになります。いくら100倍までレバレッジを掛けられるからといって使いどころを誤ると、私のようにロスカットを連発するので注意してください。
追証なし、借金リスクゼロ
BitMEXはレバレッジ100倍で強制ロスカットが発動しても預け入れた証拠金以上に減ることはないように設計されています。
ビットコインFXで強制ロスカットを食らった際、ロスカット後にビットコイン残高を確認しましたが、たしかに預入れたビットコインはマイナスではなくしっかりゼロ表記されてました。
注文IDの「Liquidation」というのが清算(ロスカット)という意味になります。
下記のツイートは、追証ありでゼロカットシステムがない取引所を使うリスクの事例です。
【報告】
— S @仮想通貨ブログ (@sgoroku) 2018年1月16日
ビットコインFXで日次マイナス1600万円喰らいました😇
172万で30枚ロング、125万で強制ロスカット。
証拠金はマイナス450万円に。
3日以内に支払えとのことです。
証拠金50%切ったら自動で切ってくれるんちゃうの...。CBからの追証は辛すぎる pic.twitter.com/rXiWeqHA75
こちらのケースはbitFlyerがシステム負荷で本来50%の維持率を切った時点でロスカットが発動するはずでした。
ところがロスカットは発動せず、操作も不能な状態が続いたそうです。そして、ロスカット発動後に証拠金がマイナス450万円になった事例です。
こういったシステムリスクの事例を見るとゼロカットシステムを持たないハイレバ取引がいかに危険か分かりますよね。
注文遅延がない
相場が荒れているときに発注すると、ビットフライヤーは30秒間遅延させて板に乗ります。この仕様だと利食い・損切りが遅れるため、機会損失を被ります。この遅延に嫌気がさして私はビットフライヤーからBitMEXに移りました。
BitMEXなら注文遅延がないため、スムーズに発注できるし利食い・損切りの機会損失もありません。
ビットフライヤーは、日本円で仮想通貨FXできるメリットはありますが、SFD手数料の導入や2重発注問題、注文遅延など考慮するとやはり安定的にトレードできる取引所を選ぶのが大切です。
取引ツールが使いやすい
取引ツールの操作感はかなり洗練されている印象を受けました。始めて触ったときは、全く使い方が分かりませんでしたが、お金を投じる以上そこはしっかり学習し操作方法を調べました。
最初の学習コストは面倒ですが、理解すれば非常に使いやすい取引ツールです。中でも重要なのが証拠金ルールです。下記の記事にクロスと分離マージンの違いをまとめたので参考にしてください。
実際にBitMEXの取引ツールを使って見ると、建玉照会から決済指値や成行決済ができるなど、取引に必要な機能が細かいところまで配慮されています。
私はプライスアクションを使って売買判断するためラインツールは必須機能ですが、チャート機能はTradingView(トレーディングビュー)の機能が使えるため非常に充実しています。また、テクニカル指標も網羅されており、取引環境は十分整っています。
ちなみに取引画面はウィジェットになっているので、画面レイアウトを自由にカスタマイズできます。カラーテーマも白・黒の2種類が用意されています。
流動性リスク・市場操作を解決する公正価格マーキングシステム
取引所の一番の問題は、板(流動性)が薄い時に市場操作されて値飛びしたり、長いヒゲを出すような変な値動きでロスカットされることです。
私はZaif(ザイフ)のAirFXで板が薄いときに仕手によってポジションを刈られた経験があります。例えば、下記のような値動きです。
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Zaifのチャート①
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Zaifのチャート②
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同時間帯で他の取引所のチャートを見ると上記のような値動きはありませんでした。つまり、Zaifの板の流動性が低い時に起きた値動きです。
BitMEXの公正価格マーキングシステムは、こういった市場操作・流動性の問題により変な値動きでロスカットが生じないように独自のアルゴリズムで公正価格を計算しているため、Zaifのような市場操作・流動性リスクは起こらないようになっています。
また、BitMEXの公正価格は維持率、評価損益にも使われるため、市場操作・流動性リスクで不必要なロスカットが起こらないようにも配慮されています。
デモトレードの環境が用意されている
BitMEXは初心者向けにデモトレードの環境が用意しています。ビットコインFXを実践でやる前に練習したい初心者の方はデモから始めてみるのがおすすめです。
デモトレードに登録すると0.1BTCの証拠金から取引できますが、取引ツールの使い方や実際に発注する際の手順など、リアルマネーを使う前に試してみたい方は下記の記事を参考にしてください。
完全日本語対応
取引画面の右上に国旗とメールアドレスが表示されている箇所があります。その国旗をクリックして日本の国旗を選択すると全て日本語表記になります。
専門的な用語はありますが、おかしな日本語表記はないため全く違和感ありません。
システム(サーバー)が安定している
bitFlyerとZaifを利用すれば分かりますが、システムが非常に不安定なため、相場が荒れてくると注文が通らなかったり、遅れて注文が通ったりといった問題に何度も直面した経験がありました。
最近では財務省関東財務局から行政指導が行われたりと問題だらけの国内取引所にメスが入っています。
BitMEXは国内取引所より圧倒的にシステムが安定しているため、サクサク注文が通りますし遅れて注文が通るといった問題はありません。
やはりレバレッジ取引をする上でシステムの安定性は間違いなく重要な要素です。
ビットコイン建ての強み
BitMEXで取引する際は日本円ではなくビットコインを入金する必要があります。ポジションは全てビットコイン建てになるので損益もビットコインになります。
取引で利益を出せば出すほど手元にビットコインが貯まっていくため、ビットコイン価格が上がればさらに資産が膨らみます。逆にビットコインが下がれば円換算すると資産は減りますが、現物ビットコインをガチホしていれば良いだけです。
現物ビットコインをガチホしている間でも証拠金として使えるので、資金の回転を落とすこともありません。
ちなみにBitMEXで稼いだビットコインをコインチェックのレンディング(コインを貸して金利収入を得る)で運用するのもおすすめです。
BitMEXの5つのデメリット
レバレッジは諸刃の剣
最大100倍のレバレッジは小額から大金を稼げる可能性がある一方、損切り幅が狭くなるため少しのノイズでロスカットされるリスクがあります。
ビットコインはボラティリティが激しいため、一発でMAXレバレッジを張ると数分で資産が溶けます。
100倍レバレッジを上手に活用する方法は、短期トレードで決着をつけるか、下記のような強いトレンド中に分割エントリーを行い、含み益を担保に増し玉しながら最大レバレッジまで張るといいかもしれません。
反発局面まで引きつければ損切りポイントも狭くなるのでその時は一発でMAXレバレッジを張るやり方もあります。
ビットコイン/ドルだから評価計算が面倒
ビットコインは小数点があるので計算慣れしないと直感的にどれくらい儲かっているのか、損しているのか分かりづらいです。
これは慣れでカバーできるようになりますが、日本円に慣れきっていた私にとってビットコインの評価計算は最初の頃ストレスを感じました。
また、BitMEXはビットコイン/ドルの取引になるため、以下の計算式で円換算することができます。
取引ツールの学習コストが高い
BitMEXの取引ツールは実際に使ってみればシンプルだと分かりますが、用語が特殊なため理解するまでハードルがあります。
例えば、強制ロスカットをBitMEXの場合は「清算価格」と表現します。それから発注ボードの下に「コスト」と表記されている箇所があります。これは、発注数量に対して必要な証拠金を表していますが、注文価額 ÷ レバレッジで算出されています。
注文価額は板に出す注文数量を表します。取引ツールの解説は別の記事で詳細にまとめますが、慣れない用語だらけで最初は戸惑います。
スマートフォン専用アプリがない
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ログイン前
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ログイン画面
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ログイン後
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BitMEXはスマホアプリを出していませんが、スマホのWEBブラウザ上で取引は可能です。チャートは見やすいですが、注文数量や注文価格の変更は若干操作しづらいのが難点です。
それからログインする際、いちいちログイン画面上に2段階認証をコピー&ペースする必要があるため、早く決済したい・注文出したいという局面のときはストレスです。
入力の手間をなるべく省くために、ブラウザは自動入力機能を上手く活用しましょう。
手数料ルールを理解しないとカモになる
私は誤った認識で手数料ルールを理解していたため、相当無駄な手数料を支払ってしまった経験があります。
BitMEXには、メイカー・テイカー手数料のルールが設けられており、この違いをしっかり理解しないで取引を始めたらとんでもないコストを支払うことになりました。
私のようにカモられる前に下記の手数料体系をしっかり学ぶことをおすすめします。
含み益で増し玉出来ない
ビットフライヤーの場合、含み益を使って増し玉できるため、トレンドに乗った時は大きな利益を狙うことができます。
一方、BitMexは含み益が乗っても預け入れた証拠金の範囲内までしか増し玉できません。
イメージ的には逆ピラミッディングになりますが、含み益を担保に建玉を作れないため、この点はデメリットです。
BitMEXの登録方法(口座開設)と手順
まずは登録フォームでメールアドレスと名前を登録します。
ここから登録すると6ヵ月間手数料が10%OFFになります。
STEP1
入力項目に従って登録手続きを行います。
STEP2
登録したメールアドレスが有効かどうかBitMEXから確認メールが届きます。
- メールアドレス:support@bitmex.com
- 件名:Eメールを検証してください
青の「メールを検証」ボタンを押下するとWelcome To BitMEXというメールが届くので、さっそくログインしてみましょう。
BitMEXにビットコインを入金する方法
BitMEXは日本円ではなく、ビットコインを入金して初めて取引できます。そのため、取引所でビットコインを準備してBitMEXのウォレットアドレスに送金します。
BitMEXに入金する方法は、「アカウント→入金」をクリックするとビットコインのウォレットアドレス(赤枠)が表示されるため、そのアドレスをコピーして送金手続きを行います。
Zaif→BitMEXにビットコインを送金する
下記の送金手順はZaifのマイナス手数料があった頃に作成したため、今回はZaifを例に解説を進めますね。もしも現物のビットコインをまだ保有していない場合は、GMOコインの取引所で買うのがおすすめです。
※Zaifはマイナス手数料が廃止されたため、使うメリットが一切ありません。
Zaifでビットコインを買ったら次のように送金手続きを行います。
アカウント→入出金と履歴
ここでBitMEXの入金アドレスを入力します。(コピペでやってくださいね。)
Zaifの場合、出金手数料を設定しないとデフォルトで0.001BTCが設定されるため、必ず手数料は設定するようにしてください。私は今回0.0005BTC(約500円)を設定しました。
ビットコインの出金手続きを行うと下記の明細が表示されます。
TXに表示されているアドレスをクリックすると、送金状況を確認できます。カンファメーションは6となっており、1カンファメーション10分とすると約60分後に送金が完了する計算になります。
実際には41分くらいでBitMEXのビットコインウォレットに送金できました。最近のビットコインは送金スピードが速いため、20分もかからずに着金すると思います。
BitMEXからビットコインを出金する方法
BitMEXから他のウォレットにビットコインを出金する際は、アカウントから水色の出金ボタンを押下すると宛先アドレスや出金したい金額の入力フォームが表示されます。手数料の設定は最低0.0003BTC以上からとなっています。
出金手続きを行うと不正出金を未然に防止のため、登録メールアドレス宛てに認証通知が届くようになっています。出金手続きの締め時間は、日本時間の22:00/日になります。(1日1回)
海外取引所の不安要素は、預け入れたビットコインが出金できないという点ですが、一度もそういった問題は起こっていません。
二段階認証の設定方法
アカウントの登録が済んだらまず最初にやることが二段階認証の設定です。
ログインの度に二段階認証の入力は面倒かもしれませんが、二段階認証を設定すれば不正ログインや不正出金を未然に防げるので設定することをおすすめします。
ここではGoogleのAuthenticatorを使った2段階認証設定の解説を行います。
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まずはアカウント>マイアカウントの画面を開きます。マイアカウントの画面を開いたらセキュリティ項目の2要素認証を有効化から「Google Authenticator」を選択してください。
次にインストールしたGoogle Authenticatorアプリを立ち上げて「バーコードをスキャン」からQRコードを読み取ります。
QRコードを読み取るとアプリ内にBitMEX専用の認証コード(6桁)が表示されるので、その番号をオレンジの枠に入力後、送信ボタン押下で設定完了です。
BitMEXで実際に取引してみた
ここまで完了したらあとは実践取引です。下記の記事は私が過去に取引したものをまとめた日記です。
まとめ
BitMEXのメリット・デメリットをおさらいします。
メリット
- 面倒な本人確認登録は一切なし
- 最大レバレッジ100倍で取引できる
- 追証なし、借金リスクゼロ
- 注文遅延がない
- 取引ツールが使いやすい
- 流動性リスク・市場操作を解決する公正価格マーキングシステムがある
- デモトレードの環境が用意されている
- 完全日本語対応
- システム(サーバー)が安定している
- ビットコインで取引できる
デメリット
- レバレッジは諸刃の剣
- ビットコイン/ドルだから評価計算が面倒
- 取引ツールの学習コストが高い
- スマートフォン専用アプリがない
- 手数料ルールを理解しないとカモになる
- 含み益で増し玉出来ない
取引環境はしっかり整っている取引所です。板も厚いので大きなロットで取引することもかのうです。是非BitMEXを使ってみてください。
ここから登録すると6ヵ月間手数料が10%OFFになります。
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