これからFXを始める初心者の方とFXに再チャレンジする方は、取引数量を最小限に抑えた少額トレードから始めましょう。
ここでは、過去に失敗した私の経験談を紹介すると共に少額からFXをを始めるべき理由を解説します。
目次
FXを低レバレッジで運用するべき理由
初心者や一度負けてしまったトレーダーは、なぜ少額からFXを始めるべきなのでしょうか。
私がFX初心者だった頃、最初に手掛けた数量が3万通貨でした。FXのような高ボラタイルなマーケットで取引するのは初めてだったため、目まぐるしく価格変動する値動きにびっくりしたのを今でも覚えています。
そして、FXを始めて3年くらい経ってから、利益が右肩上がりで増えてくるようになり、月の収支も安定したことから、一気にレバレッジを掛けてトレードを始めたのです。これが大きな過ちの一歩でした。
資金を吹っ飛ばした3つの原因
恐怖心からくる損切りの連発
取引数量が大きくなると、含み損も相対的に膨らんでくるため、だんだんと恐怖心が芽生えてくるのです。この恐怖心が根拠のない損切りを何度も生み、資金も次第に溶けていったのです。
その取引をあとで見返すたびに、後悔と自己嫌悪の繰り返しでした。
その頃は、本当に悔しくてストレスばかり抱え込んでいました。そして、家族にもきつく当たってしまい、何のために始めたトレードなのか目的も見失いかけてしまいました。
損失を一気に取り返そうとする愚行
損切りによって膨らんだ損失を巻き返そうと一気に取引数量を上げてトレードしました。たまたま上手にいった時は良かったのですが、ラッキーは続きません。
このような冷静さに欠いたトレードを繰り返したことで、損失も一気に増えてしまったのです。結果は目も当てられないくらい散々でした。
取引を止めるべきと頭では分かっているものの、感情が付いてこないため制御不能に陥り、雪だるま式に損が膨らんでしまいました。
許容範囲を超えた金額
取引数量が大きくなればなるほど動く金額も相対的に大きくなります。私は、利益額・損失額の大きさに耐え切れず、利小損大のトレードを繰り返してしまいました。
人には、扱える金額のキャパシティがあると思います。そのキャパシティを超えると、感情の起伏が激しくなり、冷静さも失っていきます。また、利益が膨らめば欲をかき、損失が膨らめばお祈りを始めることは、典型的な負け組の思考です。
私にとって許容範囲を超えた金額は、恐怖心を増長させ、そして自暴自棄のトレードを誘発し、やがて大事な資金を全て吹っ飛ばす原因となってしまいました。
私が考える少額FXを始める4つのメリット
マーケットに参加し続けることができる
先ほど私の経験を紹介したように評価損益に一喜一憂すると、冷静な取引はできません。原因は、金額の大きさが問題なのです。
少額FXは、大きく稼ぐことはできませんが、大きく損することもありません。だからこそ、冷静に大局を見て取引ができるのです。
もしも、大きな損失を出してマーケットから退場することになったら未来のチャンスを捨てることになります。逆に大きな損を出さなければ、相場に参加し続けることができます。
相場にいる時間が長ければ長いほど、あなたにとってプラスの経験値を養うことになり、やがて来る大きなチャンスを捉えることができるでしょう。
お金の価値観を変化させることができる
少額FXで1,000通貨から始めたとしましょう。1,000通貨は、1円動いた場合±1,000円の金額です。
この金額が大きいか小さいかは人それぞれ捉え方は異なりますが、いずれ良い意味で金銭感覚が麻痺してきます。これは、経験からくる慣れです。
いきなり大きなロット(数量)で取引すると、私のように一気に崩れる恐れがありますが、少額なら徐々に慣れさせることができます。
この慣れ(経験)は、あなたのトレードに磨きる上で必要不可欠な要素となってきます。
感情の起伏に左右されないトレードができる
あなたがストレスを感じる含み損はいくらでしょうか。
100円?1,000円?10,000円?100,000万円?
1度の取引で含み損が出たことを想像してください。ストレスを感じる金額は、あなたにとってオーバーロット(取引数量)です。それが、あなたのお金に対する価値観です。
この価値観は、人それぞれ異なってくるため、一定の答えがあるものではないので、あなた自身で導き出すしかありません。
一方で、逆に何も感じない金額があなたにとって適正な水準です。その水準が、感情に左右されずに機械的に利食いや損切りができるコツです。
感情に左右されなければ、洗練されたトレードが行えるようになるので、自ずと勝ちやすくなってきます。
ドルコスト平均法で相場の波を捉えることができる
価格変動を短期的に当てようとするのではなく、面で捉えていくようにします。少額FXなら相場の波を面でしっかり捉えることができるので、負けないトレードができます。そのために最も大切なのが低レバレッジで運用する資金管理です。
資金管理さえできていればトレード手法は不要なのです。
少額FXに適したユーザー層
私が考える小額FXに適したユーザー層は、下記のとおりです。
- これからFXを始めることを検討している方
- コツコツと少しでもおこづかいを稼ぎたいサラリーマンや主婦の方
- 一度大負けしたが再起を懸けてもう一度FXに挑戦しようと考えている方
- 将来に不安があって自分で稼げる技術力を身に着けたい方
少額FXから始められるFX会社
1通貨から取引できるのは唯一SBI FXトレードだけです。お試しに1万円から始めてみたいという人や実際のお金を使って少額から運用してみたいという人に適したFX会社です。
なお、GMOクリック証券やDMM.com証券は、国内でも一位・二位を争う大手FX会社ですが、1万通貨単位からとなっており、低レバレッジで運用するなら最低でも50万円(レバレッジ約2倍)が必要なので、初心者にはおすすめはしません。