デモトレードでFXを試したい方や練習を目的にデモ口座を開設するのは、おすすめしません。
デモトレードで取引ツールの使い勝手を確認するのは良いと思いますが、FXを一度も体験したことのない初心者がデモトレードから始めると、実践を始めたときのギャップに悩まされ、不毛なストレスと大切な時間を浪費してしまいます。
ここでは、私がデモトレードをおすすめしない3つの理由を紹介します。
FXで儲けるために大切な要素は恐怖心を感じない相場心理を育てる事
私は、トレードの経験を通して手法・分析能力より「恐怖心を感じない相場心理」が勝つための重要なポイントであると強く感じています。
トレードで儲けるためには、トレード手法やチャート分析能力が最も重要であると解釈していた頃、初心者はデモトレードから始めて練習するべきと考えていました。
しかし、利益を安定的に稼げるようになると、この考え方は間違っていると分かりました。
初心者がデモトレードを始めるべきではない3つの理由
デモ取引が練習になるのか疑問
資金管理を適切に行うことができない
ご存じのようにデモ口座は、仮想マネーを使って取引することができますが、スタート時点の資金がFX会社によって1000万円くらいあるので、実際の運用資金と掛け離れていることが問題です。
10万円あるいは100万円から始める人など、資産状況に応じて実際にFXを始めるお金は、仮想マネーより少ない資金で運用を始める事がほとんどです。
つまり、仮想マネーと実際の運用資金が掛け離れていると、資金管理の感覚を掴むことができません。
仮想マネーはトレードの上達に必要な体験ができない
仮想マネーで損しても所詮は仮想マネーなので、損失に対する痛みは全く感じません。しかし、これが問題です。
実際にリアルマネーをリスクに晒すと分かりますが、初心者はお金の増減に一喜一憂し、安心・不安・期待・恐怖・後悔・嫌悪・苦しみ・絶望・緊張という様々な感情を体感します。
この体感は、トレードを上達させるために非常に重要な経験ですが、デモトレードはこのような体験をすることができません。
せっかく貴重な時間を使ってトレードの上達を目指しているにも関わらず、最も重要な体験をデモトレードではできないのです。
デモトレードは学習効率が悪い
デモトレードは、リアルの為替レートを使って実践さながらの取引環境が用意されています。しかし、練習を目的とするならば学習効率を意識する必要があります。
リアルタイムの為替レートで取引すると、圧倒的に不足してしまうのがチャートに触れる時間です。チャートに触れる事は、あなたの経験と勘をブラッシュアップする上で必要不可欠な作業です。
会社員として働くサラリーマンやOLの方たちにとって、チャートを見る時間を確保するのはなかなか至難の業かもしれません。しかも、為替は土日に動くことがないので、リアルに動くチャートは平日にしか確認できません。
しかし、相場で勝ち続けるためには、初心者ほどチャートに触れる時間が必要なのです。これは断言できます。
また、サラリーマンや主婦は、仕事や家事で毎日が忙しいため、デイトレードはできません。必然的に日足や週足を使ったスイングトレードになるため、トレードのフィードバックも少なくなります。
トレードのフィードバックとは、エントリーからエグジットまでの検証と反省を行い、改善に繋げることを言います。
日足を使ったトレードは安定した取引をすることができます。しかし、スイングトレードになると取引回数は減るため、得られるフィードバックも少なくなります。これでは、効率良い練習とは言えません。
学習効率を高めることができるForex Tester2
Forex Tester2(フォレックステスター2)を利用すると、デモトレードでは不可能な学習効率を補うことができます。このツールはトレード戦略の検証を確認できる反面、初心者にとってトレードの習熟度を早めてくれるサポートツールになります。
このツールは、ローソク足の表示時間を早めてチャートに触れる時間を補えたり、過去チャートを使ってトレードの練習が土日でもできるので、学習効率を飛躍的に高めることができます。
例えば、デモトレードの場合、1年間のトレード結果を得るために必要な時間は、当たり前ですが1年間かかります。一方、Forex Tester2ならたったの数時間でトレーニングすることが可能になります。
つまり、Forex Tester2を使えば、デモトレードで練習している人よりも数倍のスピードで経験値を蓄積することができるので、数ヶ月後には10倍・20倍以上の経験値の差が出てくるのです。
このような特徴があることから、平日時間が取れないサラリーマンやOLにおすすめのサポートツールです。なお、Forex Tester2は199ドルで購入可能なので円高のときに購入しておくのも手ですが、「いきなり購入するのはちょっと・・・」という方は、無料のトライアル版を試してみるのもアリです。
相場で稼げるようになるまでは十人十色
相場で稼げるようになるまで、5年以上かかる人や10年近くになる人もいます。私の友人は、もともとシステム開発会社に勤務するサラリーマンでしたが、2年ほどで専業になりました。
その友人は、毎日のようにForex Tester2を使い倒して徹底的にトレードの統計データを検証したと言っていました。
トレーダーとして成功できる人は、ほんの一握りであり、努力しても成功は保証されていません。しかし、成功の裏には人一倍努力した者にしか訪れないのも事実です。
安易にFXの情報商材に走ってはいけない
全てのFX商材が無価値とは言えませんが、数万~数十万円もするFX商材に自己投資するくらいなら、Forex Tester2を使って、あなた自身の裁量を徹底的にトレーニングするべきと考えています。
理由は、トレード手法は重要ではないからです。FX初心者ほど手法に走りがちですが、手法やチャート分析は勝つためのおまけみたいなものです。
極論、経験と勘だけで勝てます。もちろん経験の中にはトレード手法や資金管理、チャートの未来を予測する能力なども含まれますが、経験を積むと値動きや相場の雰囲気も感じられるようになります。結果、その能力がトレード結果に反映されてきます。つまり、磨くのは手法ではなく経験なのです。
Forex Tester2を購入する際の注意点
Forex Tester2を購入するときに、ヒストリカルデータのコースを選択する箇所があります。スキャルピングをしないなら、「ベーシック」コースで十分なので、選択する際は注意してください。
購入後は、長期(4時間足・日足・週足)の時間足を使って、相場の流れに乗る練習を行ってください。そして、エグジットまでしたらしっかり記録を取るようにします。その記録は、あとで振り替えられるように管理しやすい工夫も必要です。
Forex Tester2を使えば、必ず稼げるようになるとは言えませんが、あなたの努力次第でこのソフトウェアが199ドル以上の価値をもたらすと確信しています。
Forex Tester2を購入後、もしも使えないサポートツールと感じたら、30日間の返金保証があるので、保証制度を使って返金してもらうこともできます。
FX会社のキャッシュバックでお試し取引ができる
SBI FXトレードとマネーパートナーズの2社で口座開設すると、FXの体験を目的としたキャッシュバックがあります。このキャッシュバックのリアルマネーを利用すれば、タダで実践のFXトレードをすることができます。
SBI FXトレードのお試しFX
SBI FXトレードに口座開設後、ログインすると500円のキャッシュバックが入ります。SBI FXトレードの最小取引単位は、1通貨~(スプレッド0.27pips)からなので、口座にたった10円入っていれば取引することができます。
取引単位と為替変動による損益は、下記のとおりです。
取引単位 | 必要金額 | 為替変動 | 為替差損益 |
---|---|---|---|
1通貨 | 約4円 | ±1円 | ±1円 |
10通貨 | 約40円 | ±10円 | |
100通貨 | 約400円 | ±100円 | |
1000通貨 | 約4000円 | ±1000円 | |
10000通貨 | 約40000円 | ±10000円 |
もしも、500円だけでFX取引するならば、50通貨未満でトレードするようにしましょう。
マネーパートナーズのお試しFX
マネーパートナーズFX nanoに口座開設後、ログインすると1000円のキャッシュバックが入ります。ただし、こちらは申し込み制となっており、期間中に1度もFX取引をしなかった場合は取消しとなってしまいます。
逆に言うと、新規-決済をすぐにやってしまえば、970円(1000円 ‐ スプレッド)を手元に残すことも可能です。(このような取引をしても、キャッシュバックが取り消されることはありません)
FX nanoの最小取引単位は、100通貨~(スプレッド0.3pips)からなので、口座に約400円入っていれば取引することができます。
まとめ
2015年に入ってから、お試しFXのようなキャッシュバック(リアルマネー)を使った実践トレードを口座開設するだけで、利用できるサービスも出てきました。
2014年までは、このようなサービスはなかったため、デモトレードを利用する価値はあったかもしれませんが、今やその存在意義も薄れてきています。
トレードの習熟スピードは個人差もありますが、とにかく時間がかかるものです。だからこそ、なるべく早く実践で取引して、経験を積むべきです。その経験こそが勝つために必要な能力です。